出張専門写真館 ウォレスともみフォトグラフィーのウォレスともみです。
こんにちは。
今日は私が撮っている我が子の写真について。
私のインスタグラムなどではちょくちょく言及しているのでご存知の方も多いかもしれませんが、私には2004年生まれと2011年生まれの、現時点では高校2年生と小学4年生の二人の息子がいます。
いつも撮影のご依頼をくださるお客さまや、このブログを読んでくださっている大半の方のお子さんよりもうかなり大きいので、もうあやせばニコニコしてくれるふわふわプニプニの赤ちゃんの面影も全くなく、ましてや写真をなかなか撮らせてすらもらえない年齢です。
子どもが幼かった頃はよく写真も撮っていましたが、今では部活や習い事があったり、家族と過ごすより友だちと過ごす方が楽しいお年頃になってしまったので、家族でお出かけする機会も激減、写真もなかなか撮らなくなってしまいました。
だんだん年齢が上がってきて写真を撮られるのが嫌がるお子さんにもあまり負担をかけずに、写真を残せる方法の一つとしてお役に立てるかもしれないので、私が自分の子どもを不定期ながら撮影している方法を今日はご紹介できたらと思います。
私が自分の子どもを撮ってる方法
それは、名付けて『ほぼ定点寫眞』です。
この『ほぼ定点寫眞』には私なりの縛りがあります。
①フィルム中判カメラで撮る
フィルム中判カメラって何?という方は先日のブログ プライベート|暗室体験 をご覧ください。
私が使っているフィルム中判カメラは、私の父が生前に愛用していたカメラを譲り受けたもので、このカメラでよく私や妹が子どもの頃から家族写真を撮ってくれていました。
今でも実家にはこのカメラで父が撮ってくれた家族写真がたくさん残っています。
そのカメラで、今度は私が自分の子どもを撮ろうと決めて撮り始めました。
②家の近くで撮る
自宅から半径100m以内くらいで撮ることにしています。
写真を撮る目的のためにわざわざお出かけはしません。
昔はきれいなお花畑や風景が見える場所に子連れで出かけて写真を撮ったりしていましたが、うちの子は何せ花畑になんて全く興味がないので、小学生になった頃くらいからそういう場所に出かけることを嫌がるようになりました。
花畑に限らず、お出かけするときに私が大きなカメラを持っていくイコール写真を撮られる、という考えが定着してしまい、ついにはお出かけすることすらも嫌がるようになってしまいました。
なので、子どもが嫌がらないことが大前提ということで、『ほぼ定点寫眞』は家の近くで撮ることに決めました。
自分が生まれ育った周りで撮った写真をたくさん残すことで、将来見返した時にもより思い出になってくれると信じています。
③写真を撮るためにわざわざ着替えない
昔は、今日は写真を撮りに行くからちょっとオシャレな服着せて…とかしていました。
言ってみれば、私好みの服を着せてキレイな景色の中で撮りたかった。
でも、子ども視点からいくと、写真を撮られるために自分が好きでもない服にわざわざ着替えないといけないなんて面倒この上ない。
子どもが気持ちよく撮らせてくれるように、その時に着ている服そのままで撮ることにしました。
『ほぼ定点寫眞』は子どもが学校から帰宅した後に撮ることが多いので、学校に着て行った服そのまま。
最近だと鬼滅の刃やフォートナイトなどのお気に入りのキャラクターのイラストが描いてあるTシャツだったり。
写真を撮るために着替えることはしません。
昔の私は子どもが欲しがってもライダーや戦隊モノ、アニメのキャラクターのイラストがついた服は絶対買わなかった。”私が”ダサいと思って、自分の子どもに着て欲しくなかったから。
でも、考えたら子どもの気持ちを考えず、自分が好きなイメージで写真を撮りたいがために自己中心的な母親だったと思います。
今は、子どもが好きなキャラクターのついた服でも欲しがれば買ってあげるし、最近の写真はキャラものの服を着た写真ばかりかも。
④”撮ること”に執着しない = シャッターは一日一回だけ
写真好きで我が子の写真をデジタルカメラでたくさん撮っている方なら、シャッター押してモニターで確認して、自分が望んでいた表情じゃなかったり、構図がイマイチと思ったらまた撮り直したくなって、そのうち子どもが機嫌悪くなってきて…という経験は誰しも多かれ少なかれ経験があるかと思います。
でも、フィルムカメラは今カメラに入っているフィルムを全部撮り切った後に、そのフィルムをお店に持っていって現像&プリントをしてもらわないとどんな写真だったか見れないので、シャッターを一度押してしまえばもう出来は神のみぞ知る、という感じになります。
なので、シャッター切った瞬間にしまった!と思っても、絶対に撮り直しはしない。
『ほぼ定点寫眞』では、撮るのは一日一枚だけ。
子どもも、ママは今日も一枚しか撮らないとわかっているから、割と面倒がらずに応じてくれるようになりました。
長男は年齢的にももう写真を載せるのを嫌がるので今回は次男の写真ばかり載せましたが、たまーにタイミングが合って気が乗れば高校生の長男も撮らせてくれたりします。
それも、必ず一回に一枚しか撮らないと分かっているからだと思います。
⑤笑っていなくてもいい
写真を撮るときは、笑顔を撮らなきゃと思いがちですが、人間毎日そんなにいつも笑ってばかりではない。
ご機嫌斜めな日だってもちろんあるから、無理に笑わせることはせずそれはそのまま撮ります。
その日学校であったことを話してもらいながら撮ることが多いので、楽しいことがあれば自然に笑顔が出るし、嫌なことがあれば自然に怒った顔に。
もともとうちの子どもたちは学校であったことはあまり話さないタイプですが、撮られながら話し始めると、家に入ってからもそのまま学校の話をしてくれるのでいいコミュニケーションにも。
⑥撮る頻度をあえて決めない
一日一枚とか決めると、じゃあ毎日一枚!と撮りたくなりがちですが、あえて頻度は決めないようにしています。
あくまで子どもと自分とお互いの気持ちが乗った時に限定。なので、1週間空いたり、1ヶ月空いたり平気でしますが、その辺はあくまでゆるーく。
そのゆるさが継続の鍵だと思っています。
以上、私が撮っている『ほぼ定点寫眞』についてと、過去の失敗談について色々と書きましたが、インスタグラムで #ほぼ定点寫眞 でハッシュタグ検索して頂くと、他にも私が撮った写真が見つけられると思います。ぜひ検索してみてくださいね。
ちなみに、他の場面で私が何で写真を撮るかですが、
朝子どもが登校前の玄関で、フィルムの一眼レフカメラでこれまた一日一枚だけ撮影。私が忘れていても、子どもから今日は撮らないの?と聞いてくるようになりました。
お出かけの時は、スマホで撮ったり、コンパクトフィルムカメラか写ルンですをポケットに入れて行きます。
写ルンですは、軽いし小さいし、フラッシュもついてるから暗くても撮れるし、密かに写ルンですは最強だと思っています。
写真の価値は、撮った時よりも、時間が経つにつれて増していくものですが、撮られる子どもはそんな価値のことなんてわかるわけもなく、結局写真を撮りたいという親の気持ちは子どもにとっては親のエゴでしかない。
そのエゴと撮られることにあまり乗り気ではない子どもの気持ちとどう折り合いをつけて落とし所を見つけるかだと思います。
他にも、うちはこんな方法でやってますというアイデアがあればぜひ教えてくださいね!
□撮影にもレッスンにもウェルボックス使えます(一部不可)詳細は こちら