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プライベート|暗室体験

プライベート|暗室体験

出張専門写真館 ウォレスともみフォトグラフィーのウォレスともみです。

こんにちは。

 

このHPに引っ越しして以来、ブログではあまりプライベートな話は書いてこなかったのですが、今回は珍しく休日にしたことについて書いてみたいと思います。

 

桜シーズンの撮影が落ち着いたころ、前々からとても楽しみにしていた暗室体験にカメラ仲間の友人と3人で参加してきました。

そもそも暗室体験って何?という話ですが、2年くらい前にフィルムカメラ講座に通わせて頂いていた愛知県常滑市にある photo film studio abubu さんが開催していて、中判フィルムカメラを貸して下さってその場で1本撮り切り、その後abubuさんのスタジオの中にある暗室でフィルムを自分で現像し、プリントもする、という聞いただけでもワクワクする講座なのです。

 

 

では早速その講座の模様を。
ちなみにこのブログ内の写真は最後の方の作品を撮った2枚以外全て、一緒にこの講座に参加した私のカメラ仲間であり、とても尊敬する写真家 相武えつ子 (@aimue / @aimue_film )さんが撮ってくれました。Thanks!

まずは、abubuさんのスタジオで今日の相棒となる中判カメラを選びます。
多分昔皆さんも使ったことがあるであろうコンパクトフィルムカメラとか写ルンですのような使い捨てカメラは35mmフィルムというのを使います。24枚撮りとか36枚撮りとかある、あれです。
そして中判フィルムカメラというのはその35mmよりさらに大きなフィルムを使い、大きい分写りも綺麗で繊細な写真が撮れるのですが、カメラのフォーマットにもよるのですが、フィルム1本で12枚または10枚しか撮れないものになります。

私も中判カメラはプライベートでは自分の子どもの写真を撮るときに時々使っていて、写りがとても好きなのです。

3台のカメラの中から選ぶのですが、私は前々から憧れていて、いつかは欲しいと思っているハッセルブラッドの500CMをチョイス。
これ買う前に一回使ってみたかったんだよね。

ちなみに手前のボケて写っているカメラが私が普段愛用している中判カメラ ゼンサブロニカS2です。

フィルムの装填は、普段自分が使っているカメラとそれほど大差なかったので、意外にすんなりできました。

 

そして、徒歩で移動してスタジオ近くの海岸へ。
abubuさんのスタジオも居心地良くて大好きですが、ここの海岸も大好き。

何を撮ろうか悩んで彷徨う私 笑

更に悩んで先端まで行く私

最後の1枚がなかなか撮れなくて、みんなでスタジオに戻ってからも一人で考える私 笑
この日、私以外のふたりは子連れだったので、いつも通り自分の子どもを撮っていたのですが、私は子なし。
普段自分の中判ではほぼ100%自分の子どもしか撮らないので、何を撮ろうか、何を撮っていいのか、本当に悩みました。
いつもデジタルなら仕事で1件の撮影で何百枚なんて軽く撮るのに、たかが12枚、されど12枚。
産みの苦しみ?というべきか、一写入魂というべきか。
一回ごとのシャッターの重みを感じた日でもありました。

そして無事に12枚撮り切って、いよいよ暗室へ。

この水筒みたいな中にさっき撮ったフィルムと現像液を入れてフリフリします。
第一日目はここまで。
この後の細かいあれこれはabubuさんにお任せして終了。

 

 

そして第二日目。
一日目と二日目は間を空けても全然いいのですが、私たちはなんと翌日に!

着いたら昨日現像したフィルムをabubuさんがぶら下げておいて下さいました。
こういうの、よく映画とかの暗室のシーンで見たことあるある。

12コマをそれぞれ3コマずつに切って、シートに入れていきます。

それを、このように拡大鏡?で一枚一枚チェックして、ピントがあっているか確認していきます。
拡大鏡使っているとはいえ、強度の近視で乱視で、最近は大人の遠視(!?)まで入ってきちゃったので、ピント合ってるのか合ってないのかいまいちハッキリわからず。
でも、風景だし、撮影した日はピーカンだったからかなり絞って(ピントが合いやすい設定)で撮ったから、まあきっとピント合ってるでしょう。
仕事となるとピントにものすごく拘りあってキチッとしないと気が済まない性格だけど、自分のこととなると途端にテキトーになるB型が顔を出す。

abubuさんにも色々アドバイスをもらいながら、プリントする一枚を決めて、ここから全くの真っ暗闇の中でのプリント作業につき、プリント中の写真もなし。

そして、プリントした写真を額装します。

プリントした写真が乾くまで、まずは額の準備。
ここでも性格が出る。
昔アパレル系で仕事していた友だちはさすが製図とか引いてただけあって、めちゃくちゃ綺麗にちゃんと定規も使って測って作業していたのに、私はテキトーに目測で。

ジャジャーン。
できました!

出来あがったみんなの写真を並べてパチリ。
友人の写真は2枚ともスタジオ内で撮ったものをプリントしていましたが、どちらも本当に素敵で、私も今度は子連れでもう一度参加したいと思いました。
というか、私がまた参加というより、子どもに参加してこの工程をさせたい!

時間をかけて撮った、たった12枚の写真の中から選んで、現像&プリント、額装までしたこの一枚の写真の尊さと言ったら!

普段仕事で写真を撮らせてもらっていて、仕事も趣味も写真な私ですが、趣味で撮るときもデジタルを使うと仕事スイッチ入ってしまって家族に結構煙たがられていたので、ここ数年はプライベートの時はほぼフィルムカメラしか使っていません。
デジタルの手軽さもとても良いのですが、フィルム写真の一枚の重みもいい。
そしてなんといっても、デジタルで撮ると、撮ってその場で写真を確認できるので、気に入らなかったら良くも悪くももう一度トライできてしまう。それゆえあと一枚、あと一枚とどうしても粘りがち(で、家族に嫌がられる)だけど、フィルムカメラで撮ると現像やプリントするまでどんな風に撮れたのかわからないので、粘ることもなく、一度シャッターを押したらもう後は神のみぞ知るという、デジタルとは逆の意味での手軽さもフィルムが好きなところでもあります。

 

最後は、この日みんなで撮った写真のネガで。

 

 

abubuさんこの度は、楽しい講座ありがとうございました。また参加させて下さい。
そして、一緒に参加してくれた友人たちもありがとう!
 


 

abubuさんのお写真、ほんとに素敵で、フォトグラファーお二人の人柄が滲み出ています。
ぜひ、インスタやウェブサイトもご覧になって下さい。
いつかうちの家族も撮影お願いしたい。

photo film studio abubu
愛知県常滑市
Web site
Instagram

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