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出産立ち会い撮影

出産立ち会い撮影

出張専門写真館 ウォレスともみフォトグラフィーのウォレスともみです。

こんにちは

何年も前から立会い撮影をやってみたいと思いつつもなかなか行動に移せないまま時間だけが経っていたのですが、撮影メニューに掲載したところ、すぐにご依頼頂いたお客様でした。

しかも、赤ちゃんの心拍が確認できてからすぐのお申し込みでしたので、ママさんとパパさんがまだ見ぬ赤ちゃんの誕生を本当に心待ちにしていることがひしひしと伝わってきてなんとかタイミングが合って撮影させていただくことができればいいなと何ヶ月も思っていました。

バース撮影というのは通常のファミリー撮影とは性質が違って生命の誕生の瞬間に立ち会わせて頂くという重大な撮影なのでこの撮影をメニュー化した時に決めたのが、ご出産への想いとか撮影のご希望等をできるだけ事前に一度お会いしてヒアリングさせて頂くということでした。

今回も奥さまに事前にお会いしてお申し込みの経緯や想いなどをうかがい、私もますます撮影への想いがつのりました。

お申し込みいただいた時はご出産はまだ何ヶ月も先だなと思っていたらあっという間にその日は来ました。

日にちが近づいてきてそろそろかな?となんとなくピンときて健診の様子はいかがですかと昼間にご連絡したら

「全く兆候なくまだもう少し先みたいです…」

とお返事を頂いていたらなんとその夜遅くに破水のご連絡が。

急いで支度をして午前1:00ごろ病院に到着したらすでに陣痛で苦しそうでご主人さまが背中をずっとさすってあげていました。

ご主人さんはこの後出産まで十何時間もずっとずっとさすってあげていてなんて優しい旦那さまなのだろう!と感動しながら撮影していました。

陣痛と陣痛の合間を見計らって助産師さんに付き添われて診察室へ。    

 このスリッパがしんどさを物語っています。 その時の空気感や情景がわかるようなものを他にも色々と撮影させていただきました。     

夜が明けてもまだまだ痛みは続くもののなかなか赤ちゃんが出てくる気配はなく。   苦しんでいる奥さまを見て私は撮影していていいのだろうか?と何度も自問自答。   私ができることといえば痛みと戦うあまりに時おり呼吸が浅くなる奥さまに 私自身がお産のときに助産師さんから言われた呼吸を深くして!ということを思い出してフーッ、フーッ、フーッと一緒に呼吸を合わせて深い呼吸ができるように誘導してあげることくらいでした。

赤ちゃんのほうがもっともっと大変なのに私ばっかり痛いって言ってごめんね…と謝る奥さま。 そんな、くじけそうになる奥さまに頑張ってくれてありがとうと声をかける旦那さま。  こんなに大変な時に自分より赤ちゃんの方が頑張っているって気遣える奥さまと頑張ってくれてありがとうと声かけできる旦那さま こんな素敵なご夫婦のやりとりを側で見ていて私が泣きそうになりました。      

 痛みに耐えながらさらに頑張ります。   

あともう少し。 これで一気に促進され…   

いよいよ分娩。 撮影しながら思わず頑張って!あと少し!と声をかけずにいられませんでした。   

新しい生命の誕生。 赤ちゃんにはすぐに処置がほどこされ元気に産声をあげました。    

お互いを握りしめる手と手が嬉しさや喜びや感謝やねぎらいなどいろんな感情を表していました。   

ご出産前のヒアリングでご自身よりも先に、一番最初に旦那さまに赤ちゃんを抱いて欲しいというお話を聞いていたのでまずはパパさんの抱っこ。   女性って妊娠がわかった時点から何ヶ月もお腹の中で赤ちゃんを育てているのでその間にどんどん母性も育っていくと思うのですが 男性って、いつの瞬間にパパになった!って思うんでしょうか。やっぱりこうやって最初に我が子を抱いた瞬間なんでしょうか。   

もう、お顔がママですね!赤ちゃんを抱いたら十何時間続いた痛みや辛さなんて吹っ飛びますよね。    

旦那さまは奥さまとお子さんの様子をビデオにもしっかり収めていました。    

だんだん赤ちゃんの血色もよくなってきて”赤”ちゃんになってきました。     
落ち着いた後に体重測定もしてこの後しばらくご家族での様子も撮影させていただきました。    
最初に病院に到着してから約17時間くらい。後から考えるとかなりの長丁場でしたが撮影している間は時間が経つのを忘れていてふと時計をみてあっ、もうさっきから何時間も経ったんだと気がつく感じでした。      

とても長くなりましたが新しい命が誕生する奇跡の瞬間に、家族でもなく医療従事者でもない カメラマンの私に立ち会わせて撮影させていただきご夫婦には感謝の気持ちでいっぱいです。 本当にありがとうございました。    

バース(出産立会い)撮影は予定日が決まっていても実際にいつその日がくるかは誰にもわかりません。 

それゆえ、予定日の前後1週間ずつくらいはできるだけ他の予定を入れずにあけておきますので春や秋の繁忙期にはお受けすることができず比較的空いている夏か冬にご出産予定の方のみお受けいたします。 

ご興味がある方は、お気軽に一度お問い合わせください。

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